Song of Galanthus
-4-

(tetsu side)


ああ、ついに来たんだなと思った。

この蓋を開ければ、そこは“未来”。

過去は忘れてしまうほうだし、未来と言えるほどの未来を考えたことはない。その時、あるいはその少し先を見て生きてきた俺は、“生きた実感のある過去”の過程無く、遠い未来だと思っていた“今”を受け入れられるだろうか。



そんなの見てみなきゃわからないだろ、と言うように腕は扉を開いた。








ああ、やっぱりなと思った。

そこは絵に描いたような、何もない、人類の滅亡した世界。
結局、人に驚かされることはなかった。あの三人を除いては。


少し離れたところに、ハイドとケンちゃんが座り込んでいるのを見つけた。


「ケンちゃん、ハイド」


声を出さなければ二度と喋れなくなってしまう、そう思った。



...
back first next