Song of Galanthus
-1-

(hyde side)


気がついたら色があり、やけに深い鼓動を感じた。――眠っていた?
目の前には記憶に新しい無機質な壁。――これは何だろう?


考えることを始めると、急に堤防が決壊したかのように、大量の情報が蘇ってきた。
耳の中で響くふたつの言葉。



『あとわずかで生物は全滅する』


『君たちに、未来を託す』




そうだ、未来は―――?

俺は軋む体を起こして、天井を押し開けた。



長い間、夢を見ることさえ許されなかった俺にとって、一面に広がるグレーの世界は眩し過ぎた。

辛い。目の奥が痛い。灰色は、こんなにも鮮やかだったのか。



気密容器から足を出すと、ぐらりと世界が反転した。

未来でさえ重力に逆らう術はなく、そのまま地面に倒れ込む。ほんの少量しかない砂が舞うのを見ながら、意識は遠退いていった。



...
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